魔狼の黙示録

光り輝く天狼の庭に対を成す魔狼の深淵。招かれし者は魔狼の真の姿を刮目せん

Memories of REFLEC BEAT Plus the iPad 3rd Generation

iPad Pro…12.9インチの大型iPad、それは一部の音ゲーを愛す者達にとって"待望"であった。何年も噂が絶えず、何年も出ることなく待ち続け、ようやく2015年秋に世にでることとなった。そんなiPad Proを虎視眈々と狙い続けた私は、4年の沈黙を破りついに「iPadの買い替え」を決意しました。そこで、今回は今まで使っていた「新しいiPad」ことiPad第三世代でやりまくったゲーム「リフレクビートプラス」で苦戦した楽曲、楽しかった楽曲の思い出を語ろうと思います。音ゲーの専門用語が結構な頻度で出てくるので、ある程度音ゲーをやりこんでいる人向けの記事です。

 

~Memories of REFLEC BEAT PLUS the iPad 3rd Generation~

 

・まずはじめに

REFLEC BEAT Plus」(以後リフプラ)とは、KONAMIのAC音楽ゲームREFLEC BEAT」のiOSアプリ版で、本家ゲーム同様タッチパネルで行うため非常に再現率が高いのが特徴です。パック購入により曲を増やす買い切り型課金でプレイにソシャゲーのようなスタミナなどの要素は一切必要ない(強いて言うなら自分自身の精神力と体力が消費されるが)まさにCS版リフレクといった感じです。私は2012年3月末に待望のiPadを購入し、それまで小さな画面でやっていた指プラスと新しくリフプラができるようになりました。その日からおよそ四年、購入したパックはコナミオリジナル全100パック、版権85パック(1個500円なので合計92500円…iPad Pro買えちゃうねww)。

 

~苦戦した楽曲~

あまりに多すぎるので9は3曲、10と11は4曲に絞ります。それだけ激闘が多かったってことです。

 

●レベル8

どうしてもピックアップしたかった譜面があるので記載します。

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・Jam On The Brakes / Gentle Guitar V

 

Level:8 Objects:321 BPM:112

Gentle Guitar V PACK(2012/06/13配信)の楽曲です。インストのギター曲は珍しく、アメリカンな渋さが光るナンバーだと思います。8以下は95%フルコン埋めしかしていないため助かっていますが、この曲のARの取りにくさは口では説明できません。「やってみろ」としか言えないのでやってみてください(拷問)。とにかくイライラしますのでwというか、こういう曲があるから8以下で9と同じように98埋めとかやりたくないんですよね。譜面が多い上に歯抜け黄譜面もあるのでレベル10並に苦戦すると思います。

 

●レベル9

リフプラを初めた頃はACでもiPadでもこのレベル帯を鳥A乗せるのが限界でした。最初は鳥埋めのつもりで次々に送り込まれてくる9を鳥乗せていき、その間に腕もみるみる上達していつの頃からか「鳥A+目指そうかな」と不意に思った時から現在まで続くレベル9との激しいフィル争奪戦が始まりました。最初に鳥+に乗った9はreunion、そして最後が…

 

・世界五分前仮説 / 有形ランペイジ(sasakure.UK)

 

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Level:9 Objects:495 BPM:140-195

有形ランペイジPACK(2013/01/16配信)に収録された楽曲です。とてもジャジーですごくかっこいいのでかなり気に入ってます。個人的には同パックのハロープラネットのほうが好きですがね。それで、何が特徴的かというと、ものすごい"ズレ"があります。まだ当時はリフプラ初期だったためか、バックの音と叩くリズムが若干ズレる「ズレ譜面」が多く存在していました。大半の曲は遅ズレ、早ズレというように前か後ろにしかズレないのですがこの曲はBPM変動(以後ソフラン)があるためズレが前や後ろにふらふらと移動する上に変拍子も加わり、レベル9にあるまじき超複雑なリズムとなっています。この曲に苦戦し続け、最初にリユニオンが鳥+乗ってから1年1ヶ月ほど経過した2013年9月17日にようやく鳥+までこぎつけることができました。その後96%埋め、97%埋めでも大苦戦させられ、現在でも97.1%というレベル9ワースト3に入るARの低さとなっています。またjubeat plusにも入っており、AC版のpropにホールド付きの新譜面で収録されています。あっちもかなり難しいですが…

 

・Drink me / 小南泰葉

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Level:9 Objects:431 BPM:214

小南康葉 キメラ PACK(2013/05/29配信)の楽曲。鋭いリリックを疾走感あふれるロックで奏でるナンバー。歌詞に深い意味がありそうだけどよく分かりません。脅威はそのBPMで、なんと214もあります。この速度からイントロでいきなり16分2連縦連をやらされ、何度もトリルをやらされ、さらにえげつないLO拘束を強いられるという総合力譜面で、そのすべての要素が9の範疇を軽々と超える譜面内容なのです。BPMがあと30遅くても9としてやっていけます。世界五分前同様ものすごく苦戦しましたが、現在98%まで伸びてますので今のところフィルの邪魔はしていません。そもそも99フィルなんて絶対やらねえけどなw

 

・BASE CONTROL(the day) / yuma

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Level:9 Objects: 535 BPM:125

yuma PACK(2013/10/15配信)の楽曲。めちゃくちゃかっこいいハウスナンバーで気に入ってCD買っちゃったくらいには好きです。ってTwitterで言ってたら作曲者のyumaさんにエゴサからのふぁぼ飛んできてびっくりしました。このパックは10以上の入っていない版権パックの中で最強と言える程強い楽曲しか入っていません。しかしどれもズレてるとかそういう難しさではなく純粋に譜面難易度が高いという意味の難しさで、HARD譜面は全て9のパックですが実質10/10/10/9といえます。そんな難しい三曲の中でも最も難しいのがこの曲。譜面内容はリズムこそ単純ですが、徐々に密度を増すトリル中心の譜面で、最後には同時押しや3TOPがえげつなく混ざり、瞬間難易度だけなら11にも匹敵するほど複雑な譜面をしています。確かにすごく難しいし、詐称曲ではありますが…とにかく楽しいんです。上の2つの譜面は正直楽しさは感じませんでした。しかしこれは詰めていてすごく楽しく、何度もやり直すことがあまり苦に感じません。そこがこの曲のいいところです。指プラスにも同パックが配信されており、あちらも乱打中心の楽しい譜面となっています。

 

 

●レベル10

始めたての頃はAAが限界でした。もちろん最弱候補のサクリフさんが一番高いARを保持していました。サクリフさんとルエリシアが鳥乗ってしばらくし、鳥も増えてきた頃、レベル9と同じようにプラコン埋めできるんじゃないかなと思い初めたのがきっかけで歩き出した果てしない道…未だにゴールは見えていません。三強(麻雀、デビルズ、アルスト)なる楽曲がなかなか道を開けてくれません。その三強とは今なお戦い続けているのでこれからの紹介から省かせてもらいます。

 

・新しい光 / 9mm Parabellum Bullet

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 Level:10 Objects:641 BPM:180

9mm Parabellum Bullet PACK(2013/04/05配信)の楽曲。新しい光の中に君を連れていく曲。荒れ狂うドラムがすごくかっこいいです。正直な話、この曲はリフプラの版権(もちろん10+のWater Horizonも含めて)最強曲だと胸を張って言えるほどの難しさを誇ります。譜面内容はドラム合わせの長いトリルの連続なのですが、それだけなら何ら他の10とかわりありません。こいつのどこが他を逸脱しているか…それはトリルと同時にLOを押させる(もちろんトリル1セットが終わるまで続く)事による拘束&高速トリル譜面なのです。11ですらこんな長いトリルをLO拘束させながら10セット以上叩かせる譜面はありません。さらにやや遅ズレしていてとにかく精度が取りづらい。配信開始から1年ほど苦戦し、ようやくLO全捨てしながらトリルを完璧に光らせて鳥+に乗せることができました。今やっても鳥+安定しないと思います。それくらい難しいです。なお指プラスにも同パックで配信されており、あちらは乱打多めの楽しい譜面で、まさに”光”です。対象的にこちらはリフプラの闇を詰め込んだような譜面してますがね…

 

・万物快楽理論 / あさき

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Level:10 Objects:544 BPM:110-135

MUSIC PACK 26(2012/11/06配信)収録の楽曲。口笛から始まるホラーテイストな曲で、どんなメッセージが込められているのかは分かりません。リフプラの思い出なので極力コナオリ楽曲は避けようと思っていましたが、10以上はコナオリ比率が高いのでどうしても避けて通れません。元はポップン16の楽曲で、limelight時代のエクストラ楽曲第二段階目で出現しました。当時のエクストラ曲は十回ほどプレイすると解禁できたのですが、これの後に控えていたのが私の大好きな青龍の「Castle on the Moon」で、譜面の方も神譜面揃いのライムライトで五本指に入るくらい好きな曲だったので、怒涛の勢いでプレイしました(万物をやりたくがないために)。なので解禁したときは別の意味で喜んでました。それからおよそ半年し、リフプラに登場。肝心の譜面なのですが、コナオリ随一とも言えるほどのズレを起こしています。しかもソフランする上に遅いとは言え16分乱打や微縦連などなどリズム難のお手本のような譜面内容です。リズムを覚えた上でズレる判定を理解しなければ伸びないので、スコア難易度は11中位にも匹敵します。配信から1年3ヶ月、ひたすら回数を重ねてリズムを覚えついに鳥+に到達し私は歓喜しました。それからも伸ばし続けるべくプレイするもののほとんど伸びることなかったのですが、先日0.9%も一気に伸びて96.6%になりました。これまでにかなりの回数こなした結果、何よりも譜面の楽しさに気付いてしまいました。ズレを理解し譜面を理解し地道に詰めていくのが楽しくて仕方ない、光ったときの脳汁ダバダバ具合が並大抵の譜面じゃ味わえないほどであることから、いつからかお気に入りの譜面となっていました。よく言われますよ、こんな譜面が好きとかどうかしてるって。それに嫌いな人も大勢いますしボロクソ言われたことも何度かあります。マイナージャンルってのはそういうものなんです。と割り切って考え、今日でも万物をプレイしています。キャッスル解禁のために退けたはずの譜面に恋をする…人生何があるか分かりませんね。

 

まほろば教 / あさき

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Level:10 Objects:615 BPM:253

天庭 PACK(2013/10/30配信)の楽曲。あさきのホラー全開な楽曲。ものすごく多くのことを語ってるらしいけど、歌詞が一切聞き取れないので全く分かりません。そこがあさき曲のいいところといえばそうなのですがね。またあさきかよとか言わないでください。あさき曲は9でも10でも癖があって難しいので必然的に苦戦してしまうんです。原曲が弐寺に存在しており、鬼言集という曲だったのですが現在では削除されています。これはその天庭アレンジバージョンで、CD収録のフルバージョンは呪われそうなほど禍々しい曲となっています。高BPMでの連続8分縦連と私が乱打と並んで苦手とする「三点トリル」という配置が大半を占めており、さらにあさき特有のリズム難が加わり凶悪な鳥+難易度を誇っています。配信翌日には鳥乗ったものの、そこから鳥+までおよそ2年かかりました。それくらい苦戦し続けた楽曲です。いい思い出もあまりないのでもはやトラウマレベルです。

 

・Proof of the existence / 猫叉Master+

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Level:10 Objects:591 BPM:170

MUSIC PACK 58(2015/05/29配信)収録の楽曲。ナイスおっぱいなみんなで宇宙戦争での移植曲で、元は弐寺のtricoroのΩ ATTACKのラスボス曲です。ジャンル名の通りハードなエレクトロニカで、猫叉曲特有のベースと泣きメロが響くクールなナンバーです。ジャケット違いでjubeatにも先に移植されていました。この曲の難しさは上記の曲とは異なります。その理由として上記の曲ほどリズム難ではなく(といっても十分10上位クラスのリズム難)、「プラコン埋め」というルールの元凶暴化した曲です。何が言いたいかというと…フルコン難易度が他の10を完全に逸脱しているということです。鳥+を取るだけならそこまで苦戦しませんがフルコンが絡んだ瞬間10最上位に化けるためとてつもなく繋ぐのに苦戦しました。前半は24分絡みで精度が取りづらいものの接続は容易ですが、サビからは曲調と譜面がガラリと変わってLOが次々と降ってくる中で細かな16分トリルを永遠と叩き続けなければなりません。リズムだけ言えば前半より簡単ですし、そのリズムが「ドンキーコング」のマリオがハンマーを取ったときのBGMのリズムと完全一致していると覚えてしまえば余裕で叩けるのですが、LOを取りこぼさずに叩くとなると難易度が急激に上がります。しかもあんみつも効きづらいので何十回もやり直しました。出た時期が遅かったため実力がかなり向上していたのでプラコンまで時間はあまりかかりませんでしたが、もし1年早く出ていたら繋げないままずっと残っていたでしょう。なお11にはこの曲の強化版である「fallen leaves」があります。あちらはLO絡みが更に厳しくなりリズムも複雑になっているため接続難易度は12中位クラスです。ACの段位認定にて師範およびクラス1のボスを務めているくらいですからね。

 

●レベル11

かつて10+と呼ばれていた曲の大半はこの11に吸収されました。リフプラ上ではまだ10+と呼ばれて12と同レベル扱いですが、ここではVOLZZAでの12段階を元に分けさせてもらいます。元々スコア粘着をする予定のないレベルだったのですが、長い年月をかけて少しずつ鳥を増やしていき、後述するとある曲が鳥乗ったことで士気が高まった矢先のVOLZZA稼働で10+が細分化された時、「ある曲」を除いて全て埋められるんじゃないかなとふと思ったのがきっかけ。2012年9月に配信されてすぐに鳥乗ったステラから現在までかかってようやく「あの曲」を含む全ての11を鳥Aに乗せることができました。本当に長く険しい戦いでした。そんななかで特に苦戦した4曲をピックアップします。

 

・GLITTER / Sota Fujimori 2nd season

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Level:11 Objects:722 BPM:184

MUSIC PACK 36(2013/07/12配信)の楽曲。理解不能なリズムのシンセが暴れ狂う難解な曲で、初見のインパクトよりじっくり聴き込むと良さが分かるスルメ曲に近いです。collet winterの第一段階最終解禁楽曲でした。譜面はとにかくリズム難で、後半のリズムは覚えてもなかなか押せないくらいです。ここで紹介する曲の中では飛び抜けて昔に潰した曲ですが、当時かなり嬉しかったのでピックアップしました。また、この曲と万物のおかげでリズム難の楽しさを知ることができました。今でもたまにやるくらいの良譜面。ジャケットの人物は作曲者のSota氏。

 

・量子の海のリントブルム / 黒猫ダンジョン

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Level:11 Objects:757 BPM:280

MUSIC PACK 28(2012/11/30配信)の楽曲。スーファミ時代のRPGテイストのプログレッシブロックで、ギタドラのアレンジも含めすごくかっこいい曲です。この曲とはかなり因縁があります。初出はjubeatで、本家の方でも苦戦してS乗せた楽曲です。指で登場してから数ヶ月後、リフレクにやってきました。BPM280の8分乱打が永遠と続く上に物量も当時としてはトップ。プログレの名に恥じぬ変拍子によるリズム難とそして何より…超高速なノーツ速度が最大の強敵です。登場当初、この楽曲はデッドロックなどと並んで「最強曲」とされていて、私もクリアするのが限界でした。それからAAに乗るのにもかなり時間がかかり、そして配信から3年3ヶ月経った今月頭にようやく鳥に乗りました。こういうバラバラした乱打譜面が大の苦手でしたが、めげずに頑張り続けた結果だと思っています。鳥乗ったときの達成感はそれはそれはもう感動モノでした。ちなみに指の方は去年春に謎のフルコンを決めていたり(SSすら乗ってません)

 

・ZZ / D.J.Amuro

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Level:11 Objects:813 BPM:154

RUNRUNマラソン! PACK 2 (2014/03/14配信)の楽曲。どこかルネッサンスなメロディを基調としたトランス曲。この曲にも相当な因縁があります。同時解禁となった指ではひたすら同じ配置を繰り返す乱打譜面で登場から速攻で癖がついて現在までスコアが一切伸びていません。私が指で一番嫌いな「アルストロメリアの再来」とも感じたほどに大嫌いな譜面となりました。一方リフレクは徐々に物量が増えていく「三点トリル」譜面で、極めつけに弐寺で白黒鍵盤を交互に叩かせる「デニム(由来は初代BeatmaniaのDENIMにてこのような配置が初登場したこと)」を模した譜面が襲いかかる強譜面です。指よりはマシですが、こちらもかなり苦手な譜面で最近まで埋めるつもりすらなかったくらい避けていました。それでも向き合わなきゃならない…向き合った結果、今月初頭になんとか鳥にたどり着くことができました。めちゃくちゃ苦戦したのもあってすごく嬉しかったです。ちなみに譜面はボロクソに言ってますが曲は大好きです。この曲以外だとAmuro名義はAとFがめちゃくちゃ好きですね。また弐寺の方にもPENDUALで移植されていて、穴譜面には全鍵盤を使わないもののちゃんとデニム配置があったりします。それとこの移植の際につけられたPENDUALの汎用ムービービーがまるで専用ムービーかと疑うような見事なシンクロ具合で素晴らしいのでぜひ一度見てください。

 

・chaplet / DJ TOTTO

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Level:11 Objects:706 BPM:200

RUNRUNマラソン! PACK 3(2014/04/11配信)の楽曲。グラディウスとガニメデリミを足して2で割ったような綺麗なアートコア。上で挙げていた「あの曲」とはこのチャプレのことです。こいつははっきり言って最後まで残った11勢の中でも別格です。個人差はあると思いますが、私の中でこいつは間違いなく11最強…いや、12下位とみて間違いないでしょう。VOLZZAのレベル細分化のときにこいつが11残留が確定した時マジで怒り狂いたくなりました。スタッフてめぇらはどんだけ適当なレベル調整してんだと。(細分化もそうだけど、10や9の詐称曲の難易度改訂も一切ナシなのがさらにイカリティを引き上げてます。)後述するValangaに匹敵し、12の中でもこいつより弱い曲が存在するというのになぜ11なんだ?倒した今でも12に行っていいと思っています。当初こいつはもう眼中になく、脳内で12として扱おうかと考えていました。けどiPad Pro購入を控え、次第に減っていく11未鳥曲の中でずっと残り続けるこいつを見て「いつかやらなければいけない」と決意を固めていきました。ところで、私の座右の銘は「有終の美」です。この言葉が示すように、最後に全力をかけるタイプなので、四年間共に曲を埋め続けたiPadから乗り換えるとなるとそれはもう相当なフィナーレを用意してやりたくなるものです。自分へのけじめや、iPadへの感謝の意を込めて「このiPadで…チャプレを鳥乗せてやろう!」と決意し、最後の決戦へ望みました。奇しくもこの曲はEDのような明るさに満ちた楽曲で、最後にふさわしい曲でした。さて、そんなわけでこいつはどんな譜面をしているのかというと、BPM200の三連符がLO拘束付きで襲ってくる譜面です。ノーツが少なく稼ぎどころもわずかしかなく、最初から最後までLOがしつこく絡むため運指が崩れやすい上、最後にものすごいラス殺しが待っています。口で言っても動画を見ても難しさが伝わりにくいので、やってみるのが一番です。三連符はとにかくリズムに乗りづらく、動画でリズムを覚えたりしながら何十回もやり続けました。そしてPro購入三日前、ついに鳥Aに届きました。その時の感動はこの先永遠に忘れることはないでしょう…嬉しくて泣いちゃいました。チャプレが鳥乗ったことで最後に1曲残ったトイコン(ポップンでのジャンル名のトイコンテンポラリーの略。曲名はシュレディンガーの猫)のみとなり、ここまで来たらもう鳥フィルつけちゃえ!という勢いで当初予定になかったトイコンまであっさり潰してしまい(チャプレに比べたら楽だっただけで、実際ZZ並に苦戦してますw)ついに念願の鳥フィルを達成しました。ここまで何十曲もある11を鳥乗せてきましたが、一番苦戦したのはやはりこいつでした。

 

iPad Proの購入時期を決めた時、ムラクモ、ZZ、リフレイン、チャプレ、トイコンが未鳥として残っており、当初はムラクモだけ潰すつもりでしたが結果的に全曲潰すことができたので、四年間共闘したiPadへの最高の餞別になったのではないかなと思います。

 

●レベル12

VOLZZAで細分化された10+上位譜面が属すレベル。レベル13のRebellioが登場するまではリフレク最高レベルで、今のところ13は頻出するようなものではない(しかしボルテで同じように登場した16はかなりのペースで増え続けている)ので実質的なトップクラスです。このレベル内も10や11同様さらなる細分化が必要なほど上と下の差が激しいため、AAフィルはまだしも鳥フィルは困難を極めます。現状埋めるつもりはありませんが少しずつ鳥以上を増やしていきたいので今後の主戦場になる…かも?そもそも今年の抱負でも書いた「海神」はこのレベルの中位に位置するので、それ以下の難易度を持つ曲くらいは倒せなければ海神を鳥乗せるなんて夢のまた夢でしかないので頑張ります。文字通り「Pro」の戦いが幕を開けるというわけです。海神を鳥乗せる、いや11の鳥埋めするきっかけになった好敵手な譜面が1つあります。それがこちら…

・Valanga / DJ TOTTO

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Level:12 Objects:771 BPM:186

 MUSIC PACK 39(2013/09/28配信)の楽曲。雪山をイメージした壮大なアートコア。collet winter最終解禁曲並びにDJ TOTTOのデビュー作で、新人とは思えない楽曲クオリティ(BEMANI以前から同人で音楽活動はしていたらしいけどね)とそれに負けないクオリティの譜面のおかげで登場時から現在までゲーム内で高い人気とカリスマ性を放つ楽曲です。登場時は10+最上位(これが出た頃の現レベル12はハエレ、ダブルインパクト、Vairocanaとこれしかなかった)として君臨し、現在は12の門番という地位です。個人差はありますが、私は12の入門譜面と言われたら間違いなくこれを挙げます。11におけるFLOWERのような存在で、レベル内では最弱に近いのだけどもやりごたえと純粋にこのレベル帯に挑む相応の地力があるかをを試される…そんな譜面です。どんな譜面なのかというと、曲名の「雪崩」の名の通り、上下振りやLO拘束が複雑なリズムと押しにくい配置で次々に襲ってきます。リフレクに求められる「地力」を体現したような譜面で、最初はすごくトリッキーで押しにくさを極限まで追求した譜面だなと感じてむちゃくちゃ嫌いでした。リフプラに来てからもずっと毛嫌いして全く詰めていませんでした。これが俗に言う「地力不足」です。しかし地力譜面であるという認識は既にあったので、地力が上がったと思ったらその度こいつに挑む…そんな日々を二年近く繰り返していました。ARが88を超えた辺りからこの譜面の持っていた”楽しさ”にようやく気づき始め、その頃から「いつか鳥乗せたいな」と思い初めて粘着を開始しました。そして配信から2年が経った頃、ついに鳥Aに届きました。鳥+やエクセは狙うつもりは毛頭ないので実質的には「登頂」したような達成感を得ました。チャプレ同様に嬉し泣きした曲でした。この先も事あるごとに挑んで、いつかは夢の鳥+…現状では無理ですが、ここまで書いてきた曲達は全て最初は「無理」言ってと投げ出した曲ばかりですが、弛まぬ努力で結果を出してきているので、いつかたどり着いてみせましょう。私がこのゲームを諦めない限り、道は続いているのです。

 

 ~楽しかった楽曲~

好きな譜面を挙げろと言われたら、それはすごく難しい質問です。本当にたくさんあります。その中でも、リフプラにしかない曲を中心に5つ紹介させていただきます。

 

・獅子奮迅 / →Pia-no-jaC←

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Level:10 Objects:625 BPM:170-201

→Pia-no-jaC← 『暁』 PACK(2012/11/12配信)の楽曲。リフプラ初の版権レベル10です。正直そこまで強い曲ではなく、逆詐称と言ったほうがいいほどの弱めの10です。ソフランを搭載し、ノーツもなかなか多いのですが同時押しの上下振りと8分縦連中心の譜面ですごくやりやすい譜面となっています。私の好きなreunionとwaxing and wandingの赤譜面を組み合わせたような譜面となっており、当然のごとくどっぷりハマってしまいました。曲もすごくかっこいいのでおすすめです。

 

・過食性:アイドル症候群 / スズム

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Level:10 Objects:623 BPM:200

EXIT TUNES PACK vol.7(2014/07/04配信)の楽曲。スズム氏のボカロ楽曲。アイドルをテーマにした鋭い歌詞が特徴です。その後ろでシンセがゴリゴリ鳴りまくるため、16分トリルがそこらじゅうに散りばめられています。しかもBPM200とかなり早いため16分トリルはもちろん、8分主体の歌部分もかなり忙しめですが、その忙しさがこの譜面の魅力です。叩きごたえがあって光ると気持ちいい、そんな譜面です。あまりに楽しすぎて購入から数日で99%まで粘着したほどです。

 

・のろいのめか゛ね ~ stray girl in her lenses / ぶっちぎりP

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Level:10 Objects:672 BPM:186

EXIT TUNES PACK vol.9(2014/12/19配信)の楽曲。こちらもボカロ楽曲。メガネの取れなくなった女の子が冒険(?)する歌詞です。古き良きRPG(テーマは多分ドラクエ)風なチップチューンを基調としたロックです。ボカロの調教に磨きがかけられており、登場直後から話題になっていたらしいです。この曲は16分が少ない代わりに、LO拘束が多めとなっております。プルーフのようなえげつない拘束ではなく、すごく適度な拘束具合で指がよく動くためいい地力譜面です。途中8分でTOP→下→TOP→下のデニムもどきがありますが上下分業しなくていいため、押していてすごく楽しいです。EXIT TUNESパックは10以上と良譜面が多いので版権の中では特におすすめできます。

 

・超過決戦 / 新井大樹

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Level:10 Objects:620 BPM:150

新井大樹 PACK 2(2015/03/06配信)の楽曲。新井大樹さんは指プラスの初期配信パックの「ハイテンションジブリ」の編曲者で、その縁あってか指プラスもかなりやりこんでいる(私より上手い)指プラスには欠かせない人物。もちろんリフプラもやってて、こちらにもパックは多く配信されています。その中の一つがこれで、氏のセカンドアルバム「天然記念感」からの収録曲です。曲調はとにかく16分が多く、トリル主体のため強化版黒髪といったところ。BPM150は個人的に叩きやすくて(BPM200の三連符のような実質同速は除く)好きなBPMなのでこの曲のトリルはすごく心地良いです。

 

 

・LIGHTNING THUNDERBOLT-Try to Sing Ver.- / TAG rejected by DJ TOTTO

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Level:10 Objects:633 BPM:155

 MUSIC PACK 66(2015/10/15配信)の楽曲。TAGの「LIGHTNING THUNDERBOLT」をTOTTOが歌詞をつけて歌ったものです。ジャケットの人は歌唱担当のDJ TOTTO本人で、ガチなのにどこかネタネタしい曲となっています。これはACにもある楽曲ですが、初プレイはリフプラだったのでこちらでピックアップします。groovin'の初期隠し楽曲で、解禁方法がやや特殊だったため私は解禁することなくgroovin'を終わり、VOLZZAになる寸前にリフプラにやってきました。譜面はかなりのリズム難で、LOの配置もやや難しめですが、ラップと16分VOが綺麗に光ると脳汁ダバダバになる良譜面です。正直こんな楽しい曲を解禁せず放置していたことに激しく後悔し、リフプラでプラコンした後すぐに筐体でも解禁し、プラコンを達成しています。ここには挙げていませんが、他にもグルービン初期の楽曲は稼働末期になってリフプラで初めてやった曲がいくつかあり、サボっていたツケを感じました。

 

~最後に~

ここで紹介したのはほんの一例です。実際はこの何十倍もの数の楽曲と激闘を繰り広げ、フィルを獲得してきました。そして、これからも10や11…そして12との戦いは続いていきます。しかし本当に勝たなきゃならないのは「昨日、さっきまでの自分」なのです。ハイスコアを塗り替え続けるには常に成長し続けなければなりません。今こうしてここまで上手くなれたのも、四年間ひたすら己と勝負し続けた結果であり、明日の自分はまた今日の自分より強くならなければ先へ進めない。目指す頂にたどり着くため、今日も一歩ずつ成長しています。次の記事で書きますが、iPad Pro移行後、飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長を遂げました。文字通り「Pro」の世界へと一段シフトした感覚です。挫けそうになったときはこの記事を見て、また前へ進もうと思います。

 

ここまで読んでくださった方々、ありがとうございます。次回は「iPad Proレビュー」です。では、今回はこのあたりで失礼致します。