Road to JMoF2025 前篇 -失い、得て、決意し、祝って-

“人生”とは自分が主人公の物語である。
そんな言葉をどこかで聞いた気がする。そして、このような捉え方をされている方は多いと思われる。ではそんな物語を読みやすくするために必須となるものとはなんだろう?答えは「章分け」だ。第〇章や〇〇編と言った書き方で用いられ、物語においてどの辺が自分の琴線に触れたかを指し示す時によく用いられる表現だ。例えば、この表現を私の物語である人生に当て嵌めると恐らくこのようになるだろう。
誕生から12歳の小学校卒業までは母や学校の教育により沢山の物や作品に触れ、私の人格や好みの基礎を作り出した「第1章:少年時代」
12歳の中学入学から18歳の高校卒業までは少年時代に得た好みをより洗練させ、これまで趣味嗜好を与えてきた母の手を離れ自分でその好みを得るために自主的な活動を始めた「第2章:青少年時代」
2011年から2022年までは専門学校に通いながらバイトに明け暮れた後に就職し、大人になっていく中でTwitterを舞台にネットによる友人関係の構築していき、オフ会や旅行もたくさん経験し中には絶縁もたくさんあったがケモノ界隈に骨を埋める覚悟が決まった「第3章:青年時代」
そして2024年…私は明確にここから人生における「新時代」の始まりを感じた。「ん?2023年はどこに行った?」ここはかなり悩んだのだが、2023年は前後どちらの章にも属さない「間章」であると強く感じた。この年は前半の半年で古い時代が終わり、後半の半年が新時代へ歩み出すといったイメージだった。まるでDJが曲と曲の間を繋ぐようにシームレスにフェードアウトとフェードインが行われ、時代という名の章が変わっていった。この2023年、そして続く2024年はこれまでの生涯でも上位を争う激動の1年が”2年連続”で続き、後にこの経験は私の人生その物を大きく変えてしまうかもしれない。この記事ではJMoF2023終了からまもなく開催されるJMoF2025に至るまでの激動の2年間で私と身の回りで起きた数多の出来事を簡潔に語っていこう。それではどうぞ!
不幸の連続だった2023年前期
私にとって衝撃的な体験となったJMoF2023終了後、3月末まではJMoFの余波による心境の変化こそあれど特に大きな出来事もなく淡々と進んでいたのだが(この心境の変化は後編にて詳しく)、4月から5月前半までは私の人生史上最悪クラスの不幸の連続によりメンタルがボロボロになった。順に話していくとしよう…(正直思い出しながら書くだけでも大分キツい)
最初の不幸は「祖父の急逝」だった。前日まで会って話もしていた祖父が4月中旬のある朝突然亡くなってしまったのだった。ベッドから落ちて冷たくなった祖父の身体を母に叩き起されて共に起こした時の感触と感情は私が亡くなる日まで忘れることは無いだろう…享年93歳で癌など重い持病もなく最後まで元気で自宅にいてくれた大好きな祖父だったので、あまりに突然すぎる別れに有り得ないくらい大泣きした。しかし、これと同日にさらなる追い打ちを食らうのである。
2つ目の不幸、それは「13年間交流のあった親友との喧嘩別れによる絶縁」である。名前は伏せるが、その人とは2011年頃から交流がありフォロワーでありながら音ゲーのライバルであり、決闘者(遊戯王プレイヤー)仲間であり、きくうし(グランブルーファンタジープレイヤー)仲間であり、ポケモン対戦仲間でもあった。これまで何度も東京でオフ会をして何度か京都旅行にも行っており、この絶縁直前の3月にも京都旅行をしていたほどの仲であった。それが祖父が亡くなる前日の夜、私のとある一言(その人に向かって言ったことでは無い)をきっかけに激怒し、通話後に苦言を呈してきたので私もさすがに言いすぎたと思って謝罪をした。しかしそれでも許してくれないどころか、更にその人は裏垢でほぼ名指しで私の事を「〇ねばいい」と誹謗した。このレベルの喧嘩は過去にも何度かしてるので普段ならこの程度なら見過ごすのだが、あろう事かこの日がちょうど祖父が亡くなった日であり、私にこの発言を見過ごす心の余裕はなかった。それで「今このタイミングでこの発言はどういう意図があるんや?」とかなりキレた口調で聞いたら「じゃあお前とは今日限りで絶縁するわ」と言われ、一切自分の非を認めず縁を切られてその人と数名の友人で構成されたディスコのサーバーは爆破されたのだった。祖父の死に加え親友の喪失が重なり私のメンタルはさらに深淵に沈んだ。
この時点で既に人生で最もキツかった時期のだが、不幸とは重なるものである。3つ目の不幸は「新型コロナウイルス感染によるけもケ含むGWの東京旅行全キャンセル」である。あの2つの不幸から半月後、私は荒れ果てたメンタルを回復させるためにGWに開かれる「けもケット」に合わせて東京旅行を計画した。毎日違う場所で様々な人達とオフをして沢山遊んだり飲んだりして絆を深める事を目的としており、あの私を着ぐるみ沼に突き落としたあろっくのオーナーである天さんが自宅への宿泊も許可してくれたし、初めて会うフォロワーも多くとてもワクワクしていた。しかし突然悲劇が襲った。出発の2日前に私は初めて新型コロナウイルスに感染し、39度の熱を出した。病院でPCRを受けて結果を聞いた時の私は泣きそうだった。2日で治るわけもないし、これは東京旅行そのものをキャンセルせざるを得ないと確信し、Twitterにて報告するのがとても辛かった…。けもケアフターの飲み会だけは副幹事が引き継いでくれたので開催されたのだが、後から話を聞くとすごく楽しそうな雰囲気だったらしく、今でも行けなかったことを激しく後悔している。
こうして荒れたメンタルがさらにボロボロになってしまった。もはや命を絶つ1歩手前まで追い詰められた私は救いを求め、自身の欲のままに筆を動かし長年構想を練っていた新たなうちの子「アンシェラ」を完成させ、性癖と魂を込めたキャラデザと設定にフォロワーから大きな反響があったり、同時期に発売した「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」が前作を上回る最高のゲーム性と性癖を刺激するキャラ達をもたらしたことで5月後半からは多少メンタルは上向きになってきた。と、ここまでが2023年前半の大荒れだった「古き時代の幕引き」である。
新たな時代へ…「OFFF2023」
新時代の本格的なフェードインが始まったのはおそらくここからだろう。舞台は大阪で開催された着ぐるみコンベンション「Osaka Furry Fan Festa 2023(以降OFFF2023)」だ。私がJMoF以外で初めて参加したコンベンションイベントで、JMoFとは違い完全に着ぐるみメインのコンベンションである。2022年までの私だったらこの手のイベントに参加する事なんて到底考えられなかったであろう。JMoF以外の国内の大型コンベンションイベントはこのOFFF以外にも「Kemocon」や「ちるこん」、「おきけも」等複数あるがこれらは基本的に「着ぐるみメイン」であり、キャラ持ち or 写真撮影目的でもないと参加はしづらいと感じていた。そんなOFFFに参加を決意したのは「JMoF2023で明確に推しができて、界隈への距離感が近づいたこと」と「けもケに行けなかった事が悔しすぎて浮いた資金の投資先にした」が主な理由である。(その証拠にこのイベントの参加登録はコロナ完治後すぐに行った)
で、実際に行った感想としてはとても楽しかった。当初は単独で感想記事を書こうと思ってたくらい色んな出来事があった。特に印象に残った事を2つピックアップすると…
あああああああああああああああああああああああああああろっく♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️半年ぶりの再会だああああ!!!!! #OFFF2023 pic.twitter.com/XoG8BHporZ
— フェリル⚡️🐺❄️ (@iWoLFeriR) 2023年7月15日
まず1つ目が「あろっくとの再会」である。本来なら5月の東京遠征で天さんちに宿泊して宅モフさせてもらう約束をしていたが果たせず、JMoF以降会っていなかったためあろっく欠乏症に陥っていた私は再会を大いに喜んだ。さらにオーナーの天さん含めたJMoF2023の最終日に部屋飲みしたメンツとランチに行ったりと楽しい時間を過ごしたのだった。ちなみにこの2ヶ月後のけもケに合わせた上京の時に天さんちでの宅モフは成されているので、約束は果たされたのだった。
まずはイクス君(#ixneun)のオダイシ君でござる!ようこそずっと待っていた!!リアルで見るとかっこいいー!!!岐阜勢ということで一緒にシノバズファンタジーしたいぜ! #OFFF2023photo pic.twitter.com/B8CGxL0Jv1
— フェリル⚡️🐺❄️ (@iWoLFeriR) 2023年7月15日
そして2つ目は「身近に住むフォロワーの着ぐるみデビュー」だ。彼の名はイクスと言い、ここ数年名古屋組として身内グループを組んでよく遊ぶ近場に住むフォロワーの1人であり、彼がこのイベントにて蛇の忍者「オダイシ」を引っさげてついにデビューしたのだった。何年も前から仄めかされていただけに「ついに来たか…!」と感じたし、身近なフォロワーだからこそ私自身の獣化欲に確実に火をつけたのだった。そしてこれが翌年のアレへと続いていくのである。
また、細かいところではこのイベントにて後に推しとなる「猛虎会」の面々を初めて目撃し、この時は名前すら知らない謎の存在で、”リアル系ハーフスーツ”という当時まだあまり多くなかったジャンルの着ぐるみで、リアルの狼や虎ととても近い雰囲気の顔面が非常に私好みで、めちゃくちゃかっこよかったのだが…スーツ着てて厳つい雰囲気だったので(この時は知らなかったが実際にヤクザキャラだし)怖くて話しかけられなかったりもした。このビビリ狼め… あ、この辺の情報、よく覚えておいてください。翌年彼らとどういう関係になるかを知ると面白いので
またこの後、8、9、10月と私にしては珍しく三ヶ月続けて東京に行くのだが、着ぐるみ関連のトピックは天さんちでの宅モフくらいしかないので時間の関係上、ここは割愛させていただく。
ホテル戦争敗北とJMoF2024辞退へ
そしてやって来た、秋のJMoFホテル戦争。これまで私は2019、2020、2023と参戦したJMoFに関してはホテル戦争に全勝していたので、今回も行けるだろうと思っていた。しかし予約戦争で常勝であり続けることは針の穴に糸を通すほどに難しい。そう痛感したのがこの年の手痛い敗北だった。この年は前年に1人部屋メンバーが抜けて3人での参戦になったため、トリプルを狙いに行ったのだがそれが仇となった。先にネタバレするが、今年(2025)の予約戦争ではツイン2部屋作戦に切りかえてなんとか一部屋取れている。つまり何が言いたいかと言うとトリプルルームというのは割り当て数がとても少なく、倍率が高いのだ。故にこの場合、3人であってもツイン二部屋取って後で誰か一人拾う作戦にするのが正解だったと言える。この作戦の失敗、並びにDDPの初日完売を見て私はこの年のJMoFを行くことを断念したのだった。
が、実はこのJMoFでとんでもないお方がデビューし、一気に虜となってしまうのはまた後のお話。
前回の2023総括でも書いたが、もう一度はっきり言おう。もうロワジはJMoFの開催に耐えられるキャパが圧倒的に足りてない。既に会場変更を本気で模索すべき時期に入っていると私は思う。
大ハーフ時代、開幕
JMoF2024には行けなかったが、問答無用で写真は流れてくる。その中で私の目を最も惹き付けたキャラがいた。それはこのJMoF2024のGoHでもあり、私の最も尊敬する絵師…
都会住みの獣人のアンバーです。狐と狼のハーフです。どうぞよろしく! pic.twitter.com/GklopGGDML
— アンバー / Amber🔜JMoF2025 (@Amber_ovopack) 2024年1月7日
アンバーさん!!琥珀色の狐と狼のハーフ(着ぐるみの種類としてもハーフ)で、あまりの美しさに見惚れ、そしてオーナー名を見て度肝を抜かれた。
村山竜太先生
もう一度言います、村山竜太先生です。
私、実はこの人の大大大ファンであり全てのケモノ絵師の中で最も尊敬するお方なのである。現役で活躍するプロの絵師で、ポケカやポケモングッズのイラストを現在進行形で多数手懸けてたり、あまりに代理君に似てて度肝を抜かれたFGOの狼キャラ「パツシィ君」の霊装(カードみたいなやつ)のイラスト担当、もふもふイケ狼のウッドワスさんのキャラデザ担当、さらに聖剣伝説3リメイクのケヴィンを始めとする人狼族やあまりに攻めすぎたドエッッッキャラデザで話題になった美獣さんの真の姿、さらにはサクナヒメという農水省お墨付きのゲームのキャラデザ等々やっておられるとんでもない経歴を持っている超一流プロケモノ絵師なのである。村山先生はちょうどこの年のGoHでトークショーして、(めちゃくちゃ行きたかった…)そのついでにデビューしたのでインパクトあり過ぎて驚き通り越して目ん玉飛びでそうになった。この後アンバーさんは精力的にあちこちのきぐイベに参加し、デビューからおよそ半年後のOFFF2024にてついに邂逅を果たすが…その時の話はまた後編に(OFFF2024はまじで書くことが多すぎる!)
そしてもう1人、私の心をゆさぶった男がいる。これはJMoFから1ヶ月後くらいの話なのだが、突然私の見知ったあの男が着ぐるみデビューを果たした。
ふぁ〜そな、lobo(本名:▆▆▆)です
— lobo /// JΜοF2025▷ ゟるこん (@lobo_moderns) 2024年2月15日
クールなものとスーツが大好きです
今年から活動広げていきたいなという気持ち
よろしくお願いします🐺
Cameraman by @railway_fox #fursuit https://t.co/xYMj11BM5v pic.twitter.com/s6oxPhsQy4
loboニキである。そう、いつも一緒にJMoFで泊まってる部屋メンツだ。正直なところ、まさか彼に先を越されるとは思いもよらなかったので椅子からも階段からも転げ落ちた。しかも何がすごいって”自作”な点だ。こんな事言うとアレだが、工房産の着ぐるみはお金と時間さえ積めば誰でも迎えるチャンスはあるのだが、自作って相当なスキルを持ってないと何年経っても形にならない事もあるから参入ハードルがすごく高いと感じている。12年くらい付き合いがある中で、彼が縫い物などが出来ると聞いたことがなかったのでホントに何の匂わせもせず突然出てきたのが凄いと思った。(あとから聞いた話によると野狐さんには相談してたみたいだが)
ちなみにこのloboニキのファーソナ、イラストとしての設定資料は私が描いたものである。(唐突な生産者表示)
もちろんおめでたいloboニキのデビューなのだが、私はこれで大いに焦った。何故ならいつもの部屋メンバーでキャラを迎えていないのは私一人になってしまったからだ。実はこの時にはかなりお迎え欲が上がっていて、既に裏でお迎えのために検討に検討を重ねていたのだが 検討士乙未だ実を結んでいなかった。そこでloboニキの自作デビューを見て私はひとつの決断をした。
「そうだ、どこにも頼めないのなら自作してしまえばいい。私の周りには幸い自作勢のフォロワーが何人もいる…彼らの助力で作り上げてしまえばいいのだ」と。
これは後に「プロジェクトF(通称:フェリル現界計画)」と銘打ち、OFFF2024にて野狐さんとloboニキに打ち明け、計画始動する予定…”だった”。
それにしても2024年はマジでハーフがめちゃくちゃ増えた一年だったと感じた。人口爆発だよアレ…
幸せを掴んだ妹
来るOFFF2024の直前、2024年4月末に私の妹の結婚式が執り行われた。家族内で初の結婚であり、とても幸せそうな妹の顔が印象に残っている。私には2人の妹がおり、今回結婚したのは長女の方で昔から啀み合ったりもしながら時には仲良く遊び、また私がイラストを描き始めたのは彼女に嫉妬した事がきっかけだったりもする。そんな人生を長らく共にした妹がついに嫁ぎ、私の中に「幸せへの強い渇望」が生まれた瞬間でもあった。思い返してみれば、2023年は多くのものを失い、JMoF宿泊組で1人だけ獣化できずに取り残され焦ったりしていて幸せとは何なのかを忘れかけていたのだ。あの楽しかったJMoF2023が恋しいと本気で思っていた。
ちなみに私が今ウエディングドレスに並々ならぬ憧れを抱いて着たいなと強く思ってるのはこの結婚式の影響である。
そして話はいよいよ運命のOFFF2024へと進む…と、長くなりすぎたので今回はここまで。
to be continued…
次回予告!
ついに1人だけ獣化できず取り残されてしまったフェリル。獣化を楽しむ皆に羨望の眼差しを向ける中でついに迎えたOFFF2024。新たな推し達とのツーショ、loboニキのカメラマンとして奔走し、彼の人脈の広さに度肝を抜かれる…増大するお迎え欲の中、迎えた晩酌…そこには人生が変わる世紀の大サプライズが待っていた。
次回「Road to JMoF2025 後篇 -そしてボクは、ケモノになった-」
さーてこの次もOFFF!OFFF!