魔狼の黙示録

光り輝く天狼の庭に対を成す魔狼の深淵。招かれし者は魔狼の真の姿を刮目せん

去年、デュエリストになった話

長らく記事を書いていない間に、私を取り巻く環境は大きく変わった。その一つが新しい趣味「遊戯王」の登場である。そんな経緯を今回は語っていこうと思う。

 

~なぜ始めたのか?~

 単刀直入に言えば「誘われたから」である。自分の中ではなんの兆しもなく始めてしまった稀有な趣味といえる。私の他の趣味の場合、Twitterにしろ音ゲーにしろパズドラにしろ、誰かの招待で始めたのではなく「周囲の声」が気になって始めたものがほとんどだ。遊戯王の場合はTLにそこまで多く話題が溢れているわけでもなく、単純にフォロワーの「誘い」で飛び込み、そのままハマってしまったのである。ただ、誘ったフォロワーの方は数カ月前から「次に東京へ来たら誘う」と断言していたので、それなりの覚悟はできていた。私は2003年頃~2007年にかけて遊戯王のアニメを見ていた上にタッグフォースをプレイした事もあり、多少なりとも知識はあったつもりだったが…現状は想像を遥かに超えていた。新しい召喚法や新しいデッキ、カードを必死で勉強して一ヶ月ほどで基本的な現環境の状態をほぼ把握した。この影響で音ゲーを二ヶ月ほどやらなかった時期ができるほど遊戯王は私を熱くさせた。

 

~どんなデッキを組んだのか~

遊戯王を始めた2015年5月から2016年2月現在までに、13のテーマデッキを構築した。

 

・聖刻龍

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組んだ時期:2015年5月4日

組んだタイプ:陽炎聖刻、純聖刻、聖刻ツィオルキン、聖刻リチュア、聖刻AF

デッキコンセプト:「ワンキル、のちメタビ。時々ハンデス

キーカード:聖刻龍王・アトゥムス

 

私が最初に組んだデッキ。というより「もらった」デッキ。言わばスターターデッキなのである。狼は然ることながら、ドラゴンもかなり好きなのを誘ったフォロワーは理解していたらしく、このテーマを選んだらしい。最初期は陽炎獣(ヘイズビースト)との混合でランク6のエクシーズモンスターを立てるデッキであったが、これをもらった東京旅行から帰ってすぐに足りない聖刻龍を買い集めて下級聖刻と陽炎獣を抜き、純6軸聖刻デッキへと作り変えた。その2週間後「ラブラドライドラゴン」というカードの存在を知り、「アルティマヤ・ツィオルキン」を軸にした聖刻ツィオルキンを作るも余り安定せず、それ以外にもボツにした様々な型がいくつかあるが現環境と戦っていくのには辛いものがあった。しばらく聖刻から離れ、他のデッキをいくつも構築していたある日、「イビリチュア・ガストクラーケ」が準制限に緩和されたことにより、聖刻リチュアを組み始め、同時期に安くAF(アーティファクト)のパーツが手に入ったこともあり、リチュア型とAF型を同時に組んだ。今度フェルグラントのストラクが出るため、新しい構築ができるのではと期待したが、残念ながらあまり噛み合うカードが多くなさそうだ。

 

・魔術師

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組んだ時期:2015年6月

組んだタイプ:魔術師EM、魔術師リゾネーター、バスブレ魔術師

デッキコンセプト:「ペンデュラムの基礎中の基礎」

キーカード:竜穴の魔術師

 

ストラクチャーデッキ「マスターオブペンデュラム」を3箱買い作ったデッキ。当時は環境を席巻するほどの勢いで大会で結果を残していたデッキだが、後述のEMの台頭で影を落としてしまった。私が組んだ初めてのペンデュラムデッキで、これもまた後述のシルバークロウというカードを遊戯王を始めた時にもらって以来ずっと観賞用だったのがこのデッキに再録されたりでようやく使えるようになって喜んだ。と同時に難解だったペンデュラムのルールを理解するのに一役買ったといえる。基本的な戦い方は、「ペンデュラムコール」や上の画像の「慧眼の魔術師」を使い、初のデメリットのないPスケール8の「竜穴の魔術師」をサーチし、オッドアイズやEM、魔術師達で様々な召喚法をしながらビートダウンする。リゾネーター、バスブレ型は組んだものの一戦もしないまま解体となって現在このデッキはパーツが抜かれて半壊したままとなっている。さらに10月の制限改訂で「慧眼の魔術師」が制限カードになってしまったことにより弱体化を余儀なくされた。

 

・EM(エンタメイト)オッドアイ

 

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組んだ時期:2015年6月

組んだタイプ:純EM、EMオッドアイ

デッキコンセプト:「嫁で殴る、嫁と殴る」

キーカード:EM シルバー・クロウ

 

画像見て分かる通り、狼のとっても可愛いモンスターが存在するテーマです。この子は「シルバー・クロウ」といい、遊戯王で一番好きなカードであり同時に嫁である。あまりに好きすぎてこの子のアニメ初登場回を当時遊戯王を見ていなかったのに見に行った始末。特徴は長い鉤爪と胸のチョーネクタイ。EMというテーマ自体がサーカス団のようなデザインを基調としているために頬にピエロのようなボディペイントがあったり、耳にピアスしていたりプリティーなお尻していたりでもうとにかく

 

かわいい!!!

 

おっと興奮しすぎました、すみません。それはさておき、EMはアニメ遊戯王の現シリーズの主人公が使うテーマで、当初は安定性もなく弱い印象だったが、「EMペンデュラムマジシャン(以下ペンマジ)」という壊れカードが登場し、パンプアップにパンプアップを重ねる脳筋テーマとなった。さらに先のストラクで「EMドクロバットジョーカー」が登場し、さらにサーチが行えるように安定度が増した。この状態でもかなり強いのに、さらに数カ月後「EMモンキーボード」というカードが登場し、これ一枚でペンデュラムの準備が整うようになってしまった。この安定感の上にアニメキャラのデニスが使った「Em(エンタメイジ)ヒグルミ」を始めとするEmの相性がとても良く絡み合い、「EMEm」なるデッキが環境を独占支配し、その悲惨な環境をKONAMIは放っておかずにヒグルミなどを禁止にしてEMEmは終わりを迎えた。が、現在は力を失ったEmの代わりに竜剣士ラスターPなどを有する優れた展開力を持った「竜剣士」テーマとの混合の「EM竜剣士」というデッキが環境を支配している。が、私のデッキは使うカードこそ同じ(ペンマジは高すぎて未所持)ものの、やっていることは環境のEMとは全く違う昔の「脳筋構築」寄せなのである。最近面白いカードが2枚登場した。「EMオッドアイユニコーン」だ。前者は竜穴の魔術師同様、デメリット無しのPスケール8のモンスターで「オッドアイズ」の名を持つことから天空の虹彩でサーチできる上に攻撃力は1500以下、レベル1、さらにEMでもあることからサーチは竜穴よりはるかに行いやすい。このカードの登場で今までただのサーチャーだった「オッドアイズペンデュラムドラゴン」がP召喚できるようになり、今までシルバークロウを軸に殴っていたデッキを「シルバークロウらとオッドアイズで殴るデッキ」へと変えた。オッドアイズは戦闘ダメージを倍与えられるため、うまくやればワンショットキルも可能なほどの高火力が繰り出せる。環境では嫌われ者でも、「自分のエンタメ」ともいえる確固たるデッキコンセプトの元、さらなる進化に期待である。

 

・竜星

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組んだ時期:2015年7月

組んだタイプ:竜星ペンデュラム、純竜星、スキドレ竜星、グレイドルスキドレ竜星

デッキコンセプト:「追加効果とスキドレでメタビしつつ激流葬で流す」

キーカード:水竜星ビシキ

 

あ、画像間違えた。まあいいやww。いろいろ調べていたら面白そうなテーマを見つけた。それがこの「竜星」で、「幻竜族?見慣れない種族だな…」と思ったら9期から新たに登場した種族で、現状唯一の幻竜族テーマである。今まで組んできたデッキとは打って変わって、破壊されることで効果を発揮するテーマで、多くのデッキに刺さる罠カード「激流葬」がこのデッキではアドバンテージ確保の恰好の材料となりゆるのである。そんな面白い効果に目をつけ組んでみた結果、「スキルドレイン」を追加して効果モンスターメタを張ったり、「グレイドル」というテーマを混ぜて、相手モンスターのコントロールを奪ったりとハマればやりたい放題相手を封殺する事が可能なデッキとなった。いわゆる「メタビート」の一種である。そして同時に私の初シンクロデッキでもある。基本的な動きは適当に竜星をセットし相手に破壊 or 展開したところを激流葬で流しつつ竜星効果で別の竜星をリクルート(デッキから引っ張り出してくる)しつつ地道にアドを稼ぎ、スキドレをビシキを素材にシンクロ召喚し、そのモンスターで飛び越えつつ(ビシキを素材としたシンクロモンスターは罠カードの効果を受けないという耐性が備わる)相手の場を荒らし回るという流れ。他にもグレイドルを伏せて破壊し相手のモンスターを奪ったりと嫌らしい動きがいくつもできるので気に入っている。幻竜族の強化、来ないかなぁ?

 

・マジェスペクター

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組んだ時期:2015年8月中旬

組んだタイプ:純マジェスペクター、同胞マジェスペクター

デッキコンセプト:「環境に対する私の出した答え」

キーカード:マジェスペクター・ユニコーン

 

私の組んだテーマの中で一番いやらしいデッキ…それがこのマジェスペクター。最初は組むつもりはなかったのだが、エフェクトヴェーラーや奈落の落とし穴、激流葬などが効かない強力な耐性とユニコーンの持つマジキチ除去性能とモンスターの見た目に惚れて組むことした。で、組んでみたところ相手にめっぽう嫌われる友情破壊デッキと化してしまったので、私はこのデッキを「殺意の塊」と呼ぶことにした。何が強いかというと、ユニコーンの相手ターンでも使えるバウンス効果とモンスター効果を消し去る強力なカウンター罠「マジェスペクター・テンペスト」の存在である。このテンペストは後に登場する「神の通告」というカードと全く同じ能力を持つ(コストは違うが)。さらにそれを支える下級マジェスペクターのサーチ能力が優れ、事故率がかなり低い高速回転パーミッションデッキといえる。エクシーズやシンクロをあまりしないこのデッキは私の環境に対する答えの代弁であり、環境に立ち向かうために作り出した最終兵器でもある。また、「同胞の絆」というカードにより、1ターンで強力な布陣を立てることができるようになったため、さらに凶悪化している。見た目は可愛いのにね…

 

・リゾネーター

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組んだ時期:2015年9月

組んだタイプ:純リゾネーター

デッキコンセプト:「バーニングソウル!」

キーカード:レッド・リゾネーター

 

リゾネーターはアニメでジャックが使用したデッキで、主にチューナーが数多く存在し、非チューナーの自由度が高いのがこのデッキのいいところである。基本5+3で切り札の「レッドデーモンズドラゴンスカーライト(以下レモン)」を繰り出し、大ダメージを叩きこんだり、さらに上位の「レモンアビス」や「レモンベリアル」で封殺や大量展開を狙い最後は「レモンカラミティ」や「スカーレッドノヴァドラゴン」で大ダメージを叩き込む豪快極まりないデッキ。その一方でレッドリゾネーターの効果でライフを2000~4000まで一気に回復したりできるのでライフポイントがすごいことになる。(一番うまく行った時で20000超えた)そんな面白い要素をたくさん詰め込んだデッキなのだが、転倒王元ジャックの如く事故率がかなり高く、若干運が試される。そんな中堅シンクロデッキである。

 

・サフィラ

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組んだ時期:2015年9月

組んだタイプ:サフィラ儀式魔人、カオスサフィラ

デッキコンセプト:「妻を介護せよ」

キーカード:竜姫神サフィラ

 

見てくださいこのエロい美しいお姿!このふつくしいモンスターがサフィラさん。あまりに綺麗なので結婚しちゃった。だからこの子は妻なのよ。え?シルバークロウがいるだろうって?うるせぇ!嫁と妻は別だからいいの!!という話は置いといて、この子は儀式モンスターである。それ故にこの一枚にすっごく依存するというデッキタイプなので儀式召喚を全力でサポートするカードを多く搭載している。今までのデッキの中でも一番手が読みやすいデッキといえる。基本的に儀式魔人リリーサーとデモリッシャーを墓地に落とし、その効果で儀式召喚して相手を封殺するというデッキタイプ。竜星以上にロックがきつく、ワンサイドゲームになりがちでもある。サフィラの効果は墓地に光属性モンスターを送ったターンに有効になるため、オネストやエフェクトヴェーラーはこのデッキと相性抜群である。現在でもメインからヴェーラーを積んでるデッキはこれだけである。最近「儀式の下準備」という新たなサポートカードをもらい、安定性が増した。さらに近日発売のストラク再録の「ライトロードハンターライデン」を使い、カオスサフィラにしようかと検討中。

 

・陽炎王獣

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組んだ時期:2015年9月

組んだタイプ:陽炎王獣

デッキコンセプト:「陽炎の逆襲」

キーカード:陽炎獣ヒュドラ

 

読み方は「ようえんおうじゅう」。炎王と陽炎獣を組み合わせた名前。最初にもらったスターターデッキの片割れ「陽炎獣」をそのままにしておくのはもったいないと思って、なんとか独立した一つのデッキを組もうと考えていた。そんな矢先に炎王の存在を知り、「真炎の爆発」や「炎王円環」などのサポートカードを共有できる相性の良さからタッグを組み、魔術師以来となる2テーマ混合デッキを組んだ。ヒュドラーの効果のおかげで素材4のバジリコックを簡単に出せたり、恐竜族なのをいいことに素材4の「エヴォルカイザーソルデ」で相手の特殊召喚を4回無効にしたりとなかなか強烈なことができ、さらにガルドニクスで場を焼き払ったりと回れば豪快なデッキである。

 

・帝

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組んだ時期:2015年9月

組んだタイプ:帝

デッキコンセプト:「懐かしくも新しい古の戦い方」

キーカード:汎神の帝王

 

あ、しまった!これは顎帝だった。まあいっか…。こちらもストラク産のデッキ。かつて私が遊戯王アニメを見ていた時代に「生け贄召喚」と呼ばれていた「アドバンス召喚」を駆使して戦う。エクストラからモンスターを出させない「真帝王領域」などで新しい召喚法に頼る輩を駆逐する現環境デッキ。強いんだけど…回してて楽しくないので最近ほとんどいじっていない。新しく買ったカードも「光帝クライス」のみで、おそらく今までのデッキで一番安く組めたデッキ。

 

・RR(レイドラプターズ)

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組んだ時期:2015年11月

組んだタイプ:純RR

デッキコンセプト:「反逆の翼翻し敵を圧倒し殲滅する」

キーカード:RUM ソウルシェイブフォース

 

みんな大好き不審者こと黒咲さんの使うテーマ。私のお気に入りデッキのひとつ。サーチがとても豊富で何よりも「安定感」があり、事故率の少なさはトップクラス。さらに「RRレディネス」のおかげでライフを守り抜くことには長けており、「RRネスト」の墓地からのサルベージ(カードを手札に釣り上げる)効果のおかげで長期戦を得意とする。しかし展開が「フォース・ストリクス」と「ミミクリーレイニアス」にかなり依存しているためそれらを封じられると厳しい、ある意味単純なデッキ。そして全体的に打点の低いレベル4モンスターが多いため、ビートダウンするのは得意ではない上にランク4以外にはアクセスしずらい。ではどうやってダメージを与えるのか?そこで登場するのが私がこのデッキを組みたくなった最大の理由「RUM(ランクアップマジック)」である。そもそも私はランク4が親の敵のように大嫌いである(詳細は下で後ほど載せてある)。なのでこのデッキがただの汎用ランク4を立てるだけのデッキならば私は絶対組むことはなかったであろう。このデッキの最大の魅力は「専用RUMによる豪快なランクアップエクシーズチェンジ」であると豪語したい。特にキーカードの「RUM -ソウルシェイブフォース-」はライフを半分にすることで墓地のRRエクシーズモンスターを素材に2つ上のランクの"あらゆる"エクシーズモンスターにランクアップさせることができるというまさに「逆境をひっくり返すパワーカード」なのである。ランクアップに特化しているためRRはランクアップ先に強力なモンスターを有しており、ランク6の「レボリューションファルコン」は特殊召喚されたモンスターと戦闘するときに相手モンスターの攻撃力を0にして2000ダメージを確実に与えてくれる上にエクシーズ素材を使うことで全相手モンスターに1回ずつ攻撃可能というRRにおける最強のダメージソースとなる。その上のランク8の「サテライトキャノンファルコン」はチェーンを許さない羽箒効果と3000という高打点に加え墓地のRRの数×800の攻撃力を下げるまさにフィニッシャー的存在。(これのアニメ初登場話の黒咲さんはメッチャクチャかっこよかった)そしてランク10には他のカードの効果を一切受けない強力な耐性の「アルティメットファルコン」がいる。デッキによってはこいつ一体で詰むほどの強力モンスターにしてRRの最終兵器(2016年2月現在)でもある。新しい構築としては黒咲の盟友クロウの「弔風のデス」を利用した「PsyフレームロードΩ」によるレディネス使い回し構築なども考えている。

 

・DDD

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組んだ時期:2015年12月

組んだタイプ:純DDD

デッキコンセプト:「王のソリティア

キーカード:地獄門の契約書

 

画像はアニメでDDDを使う赤馬零児社長の謎ポーズでございます。これもストラクテーマで、ストラクが出るまでは書籍付録カードが多く「ブルジョワデッキ」と呼ばれていた。社長だから仕方ないね。しかしこのデッキの必須カード「DDD烈火王テムジン」がストラクに再録されず、発売前は300円程度で買えていたものが現在は2500円ほどするため昔より構築費用は落ちたものの結局現在でもブルジョワデッキなのである。社長だから仕方ないね。なおこのデッキにも狼モンスターの「DDD克竜王ベオウルフ」というお方がいて、ぶっといおててともふもふの尻尾がキュートな私の上司です。ところで、このデッキのカード名称はDDかDDDでブレがあるが、メインデッキを構成する下級(一部Pモンスターを除く)モンスターが「DD」で、主にエクストラの展開先の上級・最上級モンスターが「DDD」で、DDDはDDでもあるが、DDD指定の場合はDDで代用不可である。デッキの回し方としては「DDスワラルスライム」や「DDネクロスライム」といったキーカードを「地獄門の契約書」からサーチし、融合やシンクロを繰り返して大型モンスターを立てまくるデッキである。召喚回数がかなり多いため俗に言う「ソリティア」になりがちなのが玉に瑕。でもまあ社長だから仕方ないね。弱点はエクストラデッキからの特殊召喚ができなきゃ何も始まらないためそこを封じられると身動きが取れなくなってしまう。そして契約書各種には契約料という名の毎ターン1000のライフダメージがあるため、場に契約書を残しておくとライフがあっという間になくなってしまうのである。契約を結んで社員をこき使った挙句契約料を踏み倒しながら大型プロジェクトを成功させる現代社会のブラック企業のようなデッキなのである。闇属性だしまあ社長だから仕方ないね。ちなみにDDDとは「Different Dimension Demon(異次元の悪魔)」の略称なのだとか。

 

・青眼(ブルーアイズ)

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組んだ時期:2016年1月

組んだタイプ:純青眼

デッキコンセプト:「粉砕・玉砕・大喝采!!」

キーカード:青眼の白竜

 

原作遊戯王、初代遊戯王遊戯王DMを見ていた人なら誰もが憧れる「ブルーアイズホワイトドラゴン」を軸にしたデッキ。「シャイニングビクトリーズ」にて新たに登場したサポートカードと2年前のストラク「青眼龍轟臨」のカード、さらに劇場版遊戯王の前売り券を買うと貰える「青眼の亜白竜(オルタナティブホワイトドラゴン)」らを使った「私が組んだ中で一番カネがかかったデッキ」である。(主に亜白竜、3枚で4500円)戦い方としては「青き眼の乙女」にみんなで痴漢して保護者(青眼)を呼び出して殴ったり、手札に青眼と亜白竜を揃えて見せびらかしてドヤ顔で亜白竜を召喚して滅びのバーストストリームを放ったり、そして極めつけに「光の導き」で墓地の青眼の数だけ粉砕・玉砕・大喝采!!したりする強靭・無敵・最強!!なデッキ。フィールドに3000打点が大量に並ぶ光景は「ふつくしい…」の一言。そして新規青眼カードのイラストアドが素晴らしい。特に新しいシンクロモンスターの「青眼の精霊龍(スピリットドラゴン)」のシークレットレアとアルティメットレア(レリーフ)の美しさは海馬社長が言葉を失うほどの"ふつくしさ"である。

 

・月光(ムーンライト)

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組んだ時期:2016年1月

組んだタイプ:月光、月光オッドアイ

デッキコンセプト:「脳筋ポンコツセレナちゃんの連撃」

キーカード:月光舞猫姫

 

画像はポケモンゲッコウガ。月光つながりだけど実はアニメに「月光香(読みはげっこうが)」というカードがあったり、ポケモンのアニメにもセレナという同名キャラがいたりで決して無関係とは言い難いカエルさん。月光はアニメのセレナちゃんが使うテーマで、私の中では初の融合デッキ。古くからある融合という召喚法ではあるが、組んだのはこれが初。実はシャドールに興味があって組もうかなと思っていた時期があったが結局断念。原因はネフィリムの禁止と一部カードの価格の高さが問題であった。このテーマはそんなシャドールとは真逆の性格で、とにかくビートダウンに特化している。ほとんどの融合モンスターが連撃効果を備えており、「月光青猫」は特殊召喚されると場のモンスターの打点を倍にする効果を持っており、5000近い打点で何度も殴ってくる恐怖のデッキでもある。欠点は融合特有のアド損と融合カードを引けないとほぼ動けない(一応サーチャーはテーマ内にいる)ため事故る時は盛大に事故る。しかし回れば無類の強さを発揮する面白いテーマである。RRや青眼でもそうだが、連撃は何より爽快感があるのが最大のセールスポイント。このテーマにも「月光狼(ムーンライトウルフ)」という私のツボを刺激するカードがある。狼の形はしてないが、とてもナイスバディな可愛いモンスターなのでおすすめ。

 

 

・巨神龍

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 組んだ時期:2016年2月

組んだタイプ:純巨神竜

デッキコンセプト:「甦れ、僕らのフェルグラント!」

キーカード:巨竜の聖騎士

 

執筆現在の最新ストラク「巨神竜復活」のテーマ。組んでから最も日が浅く、まだ試運転すらしていないデッキ。ADSで回してるため動きは理解しているがかなりコンボ性が高いデッキ。特に「ドラグニティアームズ・レヴァテイン」と「光と闇の竜」のコンボにこのデッキのカードを加えたコンボで無限にデッキから墓地にドラゴン族モンスターを送ることができたり、そのまま「増殖するG」を使った相手をデッキデスさせたり(これはちと根気がいる上に現実的な戦法とは言えない)と幅広いコンボが可能となる。墓地に送るモンスターの筆頭は当ストラクの看板「巨神竜フェルグラント」と裏看板「アークブレイズドラゴン」、シャイニングビクトリーズの新規カード「白き霊竜」、「アモルファージ・イリテュム」などである。特に「アークブレイズドラゴン」は次のスタンバイフェイズ(自分のターンで墓地送りにした場合、次の相手ターンの開始時)に墓地のレベル7、8ドラゴン族を蘇生する効果があるため、場に存在するだけでエクストラからの召喚を制限するイリテュムや召喚時に相手の魔法罠を除外する霊竜などで相手の場を荒らし回ることができるのが魅力。デビューが聖刻だったのもあってかドラゴン族は好きなのでいろんな構築を試してみたい。

 

~初めた時に思ったことと絶対に譲れないポリシー~

遊戯王を初めてすぐにまず突き当たったのは「汎用ランク4の出しやすさに比例しない圧倒的カードパワー」。あるフォロワーに相手にしてもらった時、その強さに手も足も出なくてものすごく悔しい思いをし、必死で勝てるデッキを組んだが聖刻のカードパワーではとても追いつけなかった。その時から「アンチランク4」となり、親の敵のように憎んでいる。去年禁止になったプトレマイオス、ショックルーラーを始めカステル、ビュート、フレシア…そして極めつけにほとんどのエースモンスターを粉砕するロマンの破壊者ホープザライトニング。これらのカードは簡単に出せてほぼすべての状況に対応できてしまうのが憎く、そんなカード達に頼らないテーマや戦い方を常に心がけてる。最近「浮幽さくら」というカードが登場し、相手のエクストラをピーピングした上で該当カードがあった場合は除外でき、汎用ランク4を出てくる前に仕留める事ができるようになった。ある意味待望とも言えるカードと共に今後もランク4に頼らない自分の戦い方でデッキ構築をしていきたい。

 

~今後について~

 今すごくキテる儀式モンスターが2体いるので、それを軸にしたデッキを構築中。3月頃には組む予定。初めた頃よりはだいぶ落ち着いたけど、今年も元気にデュエルしていこう。

 

というわけで今日はここまで!次回、リフプラの思い出を語ります。