魔狼の黙示録

光り輝く天狼の庭に対を成す魔狼の深淵。招かれし者は魔狼の真の姿を刮目せん

ゲゲゲの鬼太郎第六期の狸化が歴史に名を残すレベルだった件について

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最初に言っておくが、今回紹介する八百八狸はこんな可愛らしいキャラではない。何度も鬼太郎を戦闘不能にさせ、挙句の果てに狸化までさせてしまうほどの私の性癖にとって超強敵である。さて、以前私が語った事を覚えているだろうか?

 

「六期鬼太郎がアニメ化される」と。

 

4月からスタートした第六期ゲゲゲの鬼太郎、評価は上々で六話のすねこすり回と七話の幽霊列車は特に高い評価を得た。そんな順風満帆の鬼太郎が1クール目の最後にやる話、それは…

 

八百八狸、それも前後編で

 

最初は目を疑った。まさかこんな序盤で鬼太郎界最強クラスの妖怪を出してくるとは…と。そして日が経ち、ついに前編の放送日を迎えたのが先週である。

 

 

待ち望んだ20年、焦らされた1週間

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このエピソードが最後にアニメ化されたのが四期末期の110話で、時期的に1998年3月頭だったので、およそ20年と3ヶ月かかって再び日の目を見る事になった。以前の記事で語ったように、四期の八百八狸回をリアルタイムで見た私はあの狸化シーンの凄さで獣化性癖に目覚め、現在でも絶大な影響力を持ち続けている。故に期待度の高さは火を見るより明らかだった。狸化抜きにしても大スペクタクルで面白いこのエピソードだが、やはり最大の懸念材料は「本当に狸化してくれるのだろうか?」ということだった。理由としては

  • 今年は確かに獣化アニメが多いが、六期はかなりアレンジが多い
  • しかも上記の獣化もキリングバイツとまほよめを除きかなり適当故にもう現代のアニメに獣化は期待できない

すねこすりや幽霊電車がすごかった六期スタッフに期待をしていた反面自ら予防線を敷いたが、その結果ある作品が生まれることとなる。しかし、抱いていた不安は本放送で見事打ち砕かれることになる。

 予想を全ていい意味で裏切った。なんと約束させられたのは鬼太郎じゃなくてヒロインの犬山まな、しかもキスシーンが変態的なくらい凝ってる。と、このシーンもそうだが、やはりアレンジがかなり多くていきなり鬼太郎が要石を壊しに行くというのも原作をなぞりつつ展開を大きく変えてきている。月を落として妖怪獣復活という流れや、要石で石化するというのは原作通りだ。

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しかし前編で結局狸化がないまま終わり、そこからはもう”地獄のように長い後編までの一週間”を過ごすことになった。いや、ほんとに長かった…まだ前編放送から一週間しか経ってないと思えないほどである。体感時間で一ヶ月くらいあった。その一週間の間、呪いが発動するのかしないまま終わるのか、したとしてもどこまで獣化するのか…期待と不安で押しつぶされそうになっていた。そして迎えた今日、運命の日が始まった。

 

待望の呪い発動、結果は…?

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これは刑部狸の卑劣な術だ

後編は石にされた鬼太郎を救うため、まなは猫娘砂かけ婆達と共にレジスタンスとして要石の元へ向かった。怒涛の神作画による熱い幹部狸VS鬼太郎ファミリーの戦いが繰り広げられる中、ついに要石にたどり着いたがまなを止めるため刑部狸*1はまなにかけた呪いを発動してしまう。そしてまなの体に毛が生え始め狸化していくのだが…先に結論から語ろう。

 

21世紀史上最高の獣化シーンだった。

 

少しでも疑ったりした私が間違っていた、そう思い知らされた素晴らしい獣化で20年待ち続けた私は思わず泣きそうになった。性的興奮よりも先に感動が来るほどの素晴らしい獣化なんて始めて出会った。今この瞬間を生きてることに感謝したい。ここからは詳細なレビューだ。画像が多いので注意。

 

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呪いが発動すると、包帯で覆っていた手に毛が生えてきた。

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そのまま見事に破る。

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手の真ん中に肉球が形成され、腕全体を覆い尽くしていく。数秒のシーンだがものすごいフェチズムが込められている。手というのは体の部位で最も人が見やすい場所で、そこから獣化が始まると人はすぐさま獣化を理解する。故に変化に困惑する時間が長いというわけだ。そして肉球、これは人が持たざる部位なのでより獣化しているという実感を持たせられる。

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続いて手を抑えながら口元を映すシーンへ。歯を食いしばる描写と汗が獣化の痛みを表現している。

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次のコマ、ちょっとだけ犬歯が発達して牙のようになったのがわかるだろうか?心なしかマズルも伸びつつある。

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数コマ先、鼻腔がまっすぐ前を向き、体毛が口周りに侵食しておっさんの髭のようになっている。滴る汗と唾、そして牙となり始めた歯と突き出た舌が壮絶さを物語る。

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その数コマ先、狸の髭が形成されて犬歯は牙と化した

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牙をむくと見える歯茎、黒くなった鼻、伸びたマズルに人の面影はなくなった。この獰猛な獣になってますと言わんばかりの口元の表現に惜しみない賞賛を送りたい。

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朝アニメなのに中学生の女の子の足を剛毛で埋め尽くす六期スタッフの容赦の無さ…ダイスキデェス!!

悲しいけどこれが鬼太郎なんだよ、分かってくれまな。

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さらに毛が侵食し尻尾も見えている。今まで鬼太郎が原作含め四度狸になっても手に入れられなかったマズルと尻尾を手に入れてしまったヒロイン、それが”犬山まな”だ。

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適度な長さのマズルもそうだけどおっぱいも毛むくじゃらと考えると妄想が捗らないか?我々はこうして足りない獣化分を妄想で補って生きながらえてきたのだ。

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顔面を抑えるも突き出るマズルというこの構図が獣化フェチとしてたまらなく愛おしい。ただ歴代の鬼太郎のようにお腹が大きくなってないのが唯一の欠点。やはり妊娠が絡む故に男のボテ腹は良くても女のボテ腹は駄目なのだろうか…?

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完全に狸化したまな。四度目のアニメ化でついに実現した呪いの完遂した姿である。どことなく好戦的になって自我がないのがポイントだ。

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ちょっと目が怖いかなと思ったが、これはこれで暴走感があって悪くない。ちゃんと耳も生えてて大満足だ。

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角度によってはかなり可愛い。それと手がかなり大きいと感じた。まなだと分からせつつしっかり狸になってるこのデザインセンスの良さは高く評価したい。

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狸の本能と人の自我に揺られて頭を抑えるシチュエーションがたまらなく好きだ。

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ここが一番いいマズルだと思う。目の周りの隈とかもいい味出してる。

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狸と化しても呪いを振りほどきながらも鬼太郎を助けるために要石に触ろうとするまなの姿はちょっとかっこよかった。ここの顔、牙も相まってすごく可愛い。

 

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と、ここで一反木綿が刑部狸の首を絞めたことでまなの狸化が解ける。戦局的にはファミリー全滅に加えてまなも狸妖怪になっていたのであのまま要石に触れたらアウトだったのでまさに逆転の一手である。我々的には少し残念だけど

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手を下ろすシーン。尻尾がズボンより上の服から出ている事が分かる。尻尾は背骨の延長なので間違ってはいないが、個人的にズボンを突き破って生えてほしかったというのはある。戻ったあと絵的にまずいが…

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毛が消える時、微妙に手首に残るのがちょっとかわいい。

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漏れてる毛的に内側にはまだ毛が残ってそう。おそらく肉球も…

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顔も元に戻っていく。鼻のラインに注目。

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明確に鼻のラインが変わってるのも好印象。まだここでは鼻先が若干黒い。耳もよく見ると元の位置に戻ってきている。それとこの瞬間のまなが褐色美女に見えて普段より綺麗に見える。

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元の顔。マズルが消失し、耳も元の位置に戻った。

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ところで狸山まなの肉球触りたい。どこぞの狩猟ゲームの最新作のパッケージの子*2みたいにぷにぷにだろう、テカリとか見る限り。

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最後に手にあった毛が消えていく。毛に覆われていたけど実は爪が伸びているのがまた良い余韻を残している。毛の下の肌の色が変わっているのは四期のオマージュではないかと勝手に考えている。

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最後のシーン、毛が消えて要石に触れられるように。結果要石を破壊して石化した鬼太郎を救いさらに狸たちが戦闘不能になるというファインプレーになった。そしてクライマックスの妖怪獣への戦いへと続いていく。

では最後に該当シーンの動画を貼っておこう。まなの絶叫を含めた素晴らしい獣化をどうぞ。

 

八百八狸回に触発されて生まれた作品

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ちゃんとふんどシーンあって安心した

上で「予防線を敷いていた結果生まれた作品がある」と記述したが、どのような作品が生まれたのか…答えはこれだ。

www.pixiv.net

そう、四期鬼太郎の狸化を完遂させた作品だった。

このネタはかなり前からいつか描くと決めており、事実試作品を数十枚という規模で描いていた。やはり私の中でレジェンドと化しているシチュエーションなので生半可な扱いでは駄目だと考えており、せっかくなら六期で八百八狸回が放送されたら描こうと決めたが…来るのがあまりにも早すぎた。放送が判明してから大急ぎで描き始めて1週間ほどで完成した作品がこれである。時間がない上に今回はマンガ形式の練習も兼ねたため、前作と比べて塗りは相当省エネ化されている。それとがっつりR-18要素を含むため18歳未満の良い子はここでブラウザバックしよう。

 

 

 

 

悪い子はいねがー?よし、んじゃはじめんぞ!

 

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一枚目。本家に準じて右頬から獣化スタート。上4コマは意図的に本家で獣化が収まる最後のシーンの逆回しのように変化させている。本家で手の甲まで止まりだった毛が指先まで侵食し、爪を形成し顔全体が狸の毛で覆われたところで一枚目は終了。集中線の使い方はもう少し勉強しないとな…。

 

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二枚目。膨れるお腹に破られる服、下半身は尻尾がズボンを突き破って短足になっていく様子を描いた。全てのコマにおいて身長を縮めているのがポイント。股間の大きな膨らみは……言いたくないけど金玉である。本家ではもちろんどの狸にも生えてない*3が、鬼太郎本人が猫町切符の回で猫化して金玉を堂々と引っさげてたので特に問題ないだろうと敢行。いい時代だなぁ…

transform.hateblo.jp

あと、この記事の最後の方の一文に唆られたというのも要因。とてもいい記事なのでおすすめしておく。

 

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三枚目。最も気合い入れて描いたマズルが伸びるシーン。海外サイトで見たとある獣化絵に強くリスペクトを受けて描いてみたくなったもの。あえて漫画をやめてシームレスに一枚絵で変化させている。描いていて楽しかったので今後もこの表現は私の獣化絵において定番となると思う。毛の色がより濃く変わっていく描写や耳の形成、マズルを持つところなどこだわりの詰まった一枚だ。

 

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四枚目。大きなお腹に金玉。尻尾やマズルなども生えて完全に狸へと変わり果てた鬼太郎。残されたちゃんちゃんこと髪が鬼太郎だったことを物語っている。そんな一枚。時間がなかったので悲しむ目玉親父などが描けなかったのが残念だが、完了後の本人の戸惑いを感じる絵には仕上がっていると自負している。

流石に公式があれだけ凄まじいシーケンスを持ってくると見劣りしてしまうが、短い時間の割には悪くない出来になったかなと考えている。前回の絵に数ヶ月かかってる事を考えれば大きな進歩である。

 

まとめ

伝説となった四期の狸化シーンは作画も声も素晴らしかったが、六期のこのシーンもそれらに匹敵しえるほど見事なものだった。今まで予想を低く見積もりすぎていたと感じるほど今回はハードルを高く飛び越えていった。願わくはこれからも手に汗握る熱いストーリー、涙なしでは見られないストーリー、抱腹絶倒モノの笑えるシーン、そして素晴らしい獣化シーンなどバラエティに富んだアニメとして放送を続けてもらいたい。鬼太郎は日本最強の状態変化系アニメなので獣化ネタはまだまだ豊富にある故に期待できる。私は最後まで六期についていく、そう誓った。改めて今回、息を呑むような素晴らしい獣化シーンを放送した六期鬼太郎スタッフに最大級の感謝を送りたい。20年間夢見てきた獣化シーンは今こうして花開いたのだ。

 

次の更新だが、今度こそリフレシアの記事を出す…予定。

 

 

 

 

 

*1:今期の刑部狸のCVは堀内賢雄さんなので某卑劣様と同じでもある

*2:ネルギガンテ

*3:例外として別の回で登場した狸の金玉に取り憑いたふくろさげがいるが、原作では狸の妖怪ではないので除外